火山灰に関する記事もすこし増えてきましたので、この辺りで傾向と対策をちょっとまとめてみました。

四月、五月と桜島の降灰は各地域に満遍なく降り注ぎ、一度も灰に打たれていない車は数少ないのではないでしょうか?

当店の持っているデータとしては、全てコーティング後のものですので、コーティング未施工の車がどうなっているかはノーコメントとさせて頂きます。

どか灰が車につもり、湿気やちょい雨などの水分と反応し、灰ジミや塗装面を浸食させる現象はほとんど見当たりませんでした。

数年前の降灰では濃色車に影響を与えたケースが見られましたが、今年の灰は灰に付着している火山ガス量がすくないのか、灰に付着している火山ガスが時間経過とともに灰からうまく離脱しているのかは定かではありません。

本来はそのあたりを研究してみたい所ですが、火山ガス研究家に委ねることとします。

一方ガラス撥水剤については、市販のシリコン系のものは1回のどか灰でかなり撥水性が落ちたとの報告も数件受けています。

また、灰を除去する際の洗車キズにつきましては、個人差はあるものの総じて影響は少なかったみたいです。

それよりも、突然の降灰であわてて水道水・地下水をかけっぱなしにしてしまい、その水が乾き水垢となるケースが結構多かったようです。

水道水・地下水が乾くと水垢になる・・・と言う理論は頭では分っていたのですが、ついつい灰の方が危険と判断したのでしょう!

  

次に、火山灰の対処策の話に移ります。

突然のどか灰時には、湿気やちょい雨が降る前で火山灰がこびりついていなければ、コンプレッサーやブロアーによるエアーブローのみが一番よろしいのでは?

なかなか、お住まいやお勤め先にコンプレッサーやブロアーがあるところは少ないと思いますので、とりあえずフロントガラスのみ“毛ばたき”である程度灰を除去し、その後ちょっと絞り加減の濡れタオルなどで“毛ばたき”では取り切れなかった灰を除去し、前方視界を確保し、洗車場等へと走ってみてはいかがでしょうか?

くれぐれも、火山灰が乗っかった状態で、ワイパーを作動させるのは禁物です!

一番難しいのが、洗車のタイミングーですね!

湿気や雨で、灰がこびりついていなければ次の大雨を期待する手もありますが・・・

やはり、いつもきれいにされたい方は灰がおさまり、風で灰が舞っていないことを確認してから大量の水で洗い流すのがよろしいでしょう!

一度、洗車の工程に入ったら、途中でやめる【水分を吹き上げない】ことだけは絶対にさけてください。

また、完全に灰混じりの雨の場合は灰雨が止んだ直後に洗車するのがベストです。

洗車機やSS洗車はちょっとねぇ・・・とか、DIY洗車ができない方は、当店自慢の水分吹き上げ不要の【純水洗車】をお勧めします。

いろいろと常識的なことを書いてきましたが、参考として頂き、ケースバイケース臨機応変に対処されることを望みます。

そして、火山灰と共生する素敵なカーライフを過ごされます様お祈りします。

 

さて、作業メニューの方に移りますと・・・

アリストのボディコーティング後の半年点検です。

何度か火山灰に打たれてものの、その都度うまく洗車されており、全く洗車キズが増えておりません!

プロ級の洗車テクニックではないでしょうか?

ほんの僅かな水垢と付着物除去をして終了!

これからも灰に負けずに、洗車を楽しんでください。

DSC02610a.jpg